職場の後輩の女の子から聞いた話です。仮に明日香ちゃんとしておきますが、彼女が学生時代にちょっとだけつきあっていた元カレが、ちょっと難のある性格というか……、難のある性癖だったそうです(笑)
明日香ちゃんと元カレは、アルバイト先で出会いました。大手ビールメーカーの系列のビアレストランで、元カレはホールスタッフのリーダー的存在。
新人として入った明日香ちゃんは初めてのアルバイトということもあり、ホールでテキパキ仕事をしながらみんなをまとめる彼の姿にズギュン!とヤラれてしまったそうです。
明日香ちゃんは背がちっちゃくてホワホワしていて、女性の私でも「この子は私が守らねば!」と男気を奮い立たせるタイプ。
まさに清楚で可憐な女子そのものですが、それは見た目だけの話。その中身は男よりも男。「漢字」の「漢」と書いてオトコなんです。
曲がったことは大嫌いだし、ズルをしようとする人は先輩だろうが上司だろうが構わず注意する。またある時、仕事で失敗して落ち込んでいる女の子を明日香ちゃんが飲みに誘ってオゴってあげたことがありました。
翌朝女の子に聞いた話によると、はじめは全力で励ましてくれていた明日香ちゃんですが、芋焼酎のロックを4、5杯飲んだあたりで熱く励ましながら大号泣し始めたそうで、その子は他のお客さんの視線が恥ずかしくて、「私のこんな失敗なんて失敗のうちに入らないよ。きっと次につながるよ!」と明日香ちゃんが早く泣き止むようにと必死で慰め続けたそうです。
翌朝、「お陰で自分が落ち込んでいたことがバカバカしくなって立ち直れた」と清々しく笑うその子の横で、明日香ちゃんは二日酔いの吐き気と戦いながらウコンドリンクをあおっておりました(笑)
さて、そんな明日香ちゃんと元カレがつきあい始めて、初めて彼の部屋に遊びに行くことになりました。まあ、彼の部屋に行くということは、つまりそういうことになるだろうということは明日香ちゃんも納得していたそうです。
買ったばかりのお気に入りの下着を身に着けて準備万端。一緒にお料理したり、ワインを飲んだり、DVDを見ながらゴロゴロしているうちに自然とそういう雰囲気になって、ふたりでベッドに上がりました。
で、明日香ちゃんの言い方を借りれば、「もろもろの触れ合いやら応酬やら」があったのち、そういった行為の最中、明日香ちゃんは気づいたそうです。
彼が、やたらと話しかけてくるということに。
そういう行為の最中に話しかけてくるというのは、たとえば「〇〇がもう〇〇になっているよ。ヤラシイね……。」とか、「こんなに〇〇を〇〇させて、この淫乱め!」といった、いわゆる言葉責めというやつではないか?と私が問うと、彼女はきっぱり違うと否定しました。
「そういえばさあ、昨日来たカップルのお客さんって、あれ絶対不倫だよね~。ねえどう思う?」
「やっべ!銀行行くの忘れてた。後で銀行寄ってもいい?」
そんな日常的な話……というか無駄話を、行為の最中にしてくるのだそうです。
せっかくいい雰囲気になって気分が盛り上がっていたところに、一気に水を差されて「もうムードもへったくれもないですよ!早送りでバラが枯れていくように、気持ちがみるみる萎えていくんですよ!わかりますか!」と明日香ちゃんは鼻の穴をふくらませながら訴えていました。
気持ちが萎えてしまうのは女性ばかりではなく、喋っている彼自身も身が入らないのではないかと心配すると、「向こうは冷めきった私にまったく気づかないで、無駄口たたきながら勝手に興奮の波に乗って、勝手に頂点に達して勝手にぐったりしてるんですよ。ばかばかしいったらありゃしないですよ!」とやっぱり鼻の穴をふくらませていました。
そんなこんなで、その元カレとは3か月ももたなかったそうですが、別れる原因がHの最中の無駄話にあることは一切言わなかったそうです。
そのせいで、別れたことに納得できない元カレにしつこく言い寄られ、仕方なくバイトも辞めてしまったそうです。
そんな明日香ちゃんは今、つき合って2年になる彼氏と同棲の話が持ち上がっているそうで、どうやら今の彼氏には無駄話で水を差されることなく、ロマンチックな夜を過ごせているようです。
中居 賢匠
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