私は昔からとにかくモテない女でした。一度も彼氏ができないし、いつも友達や周囲でカップルが誕生する度に妬んで、いじけていました。
一番格好悪かったのは中学生の時だと思います。その頃の私は、身だしなみやファッションに対する興味がほとんどゼロと言ってもいいくらい、ありませんでした。
親に買ってもらった服をなんの疑問も持たずに着続け、眼鏡は子供用の大きくてダサいものをかけ続けていました。
基礎化粧品というものに対する認識がなく、スキンケアをせずにニキビ治療薬だけを塗りまくることもしていました。そのくせ可愛いヘアピンやヘアバンドを買ってきて、学校につけていっていました。
好きな男の子もいました。スポーツ少年で日に焼けた、小柄だけれど爽やかな男の子でした。喋る機会は割とあったし、からかわれる事も多かったので、私は彼が私を好いてくれているんだと勘違いしていました。
彼が持っている文房具を買ってきて、恥ずかしげもなく使っていました。でも今思えば、からかわれていたのは好意からではなく、単に私が田舎じみた勘違い女だったからだと思うのです。
やがて彼は同じ学年のギャルっぽい女の子と付き合い始め、手を繋いで登下校するなど幸せそうにしていました。私の片想いは無惨にも崩れ去りました。周囲からも大分笑われたような気がします。
転機になったのは、高校、大学に進学したことでした。高校に入ってからは、親の反対を押しきって眼鏡を子供用のものから新しいスリムなデザインのものに変え、定期的に美容院に行って髪の毛をきれいに保つようにしました。
また、洗顔と保湿にも気を遣うようになりました。大学に入ってからは、化粧を覚え、服を買い換えて昔着ていたボーイッシュなものはすべて処分しました。
身だしなみに気を遣うようになってから、友達も増えました。一緒に食事にいったり、遊びにいったりしました。大学の授業で積極的に発言できるようにもなりました。自分に自信がついたのだと思います。
そんな中、大学のゼミナール形式の授業で、気になる男性ができました。同じ学年で、決してかっこいいタイプではありませんでしたが、落ち着いた優しそうな男性でした。
私は勇気を出して話しかけ、趣味などを聞き出して、その趣味に関する本を買ったり図書館から借りたりして、なんとか話が続くように努力しました。その結果、連絡先を交換することができました。
その後、趣味の話題を通じて頻繁に連絡を取り合うようになり、同じ本を読んだりしているうちに意気投合して、遂に付き合うことができました。
もし中学生の時のように、親に買ってもらった服をそのまま着続けたり、子供用の眼鏡をかけつづけたりするなど、自己主張のない、身だしなみに頓着しない生活を続けていたら、いつまでたっても大人になれず、男性と付き合うこともできなかっただろうと思います。親に反抗して良かったと思います。
自分に関心を持ち、自分の魅力を知って、自分を少しでも好きになることが幸せへの道だと感じました。
中居 賢匠
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