高校生1年の時付き合っていた彼の話です。
彼との出会いは、当時ナンパスポットとして有名だった地元のゲームセンターでした。
遊び盛りだったので学校の帰りにアルバイトをして、そのまま友達と待ち合わせをし、飽きもせずよくナンパスポットへ出向いたものです。
目的は遊びに行った先でナンパしてもらいそのまま遊びに連れて行ってもらうという流れで、友達同士でどれだけナンパされたのか多ければ多いほど自分はあんたよりはいい女だと自慢し友達同士で競い合っていました。
今考えれば馬鹿だなと思いますが、当時はそれが生き甲斐でした。
いつものようにナンパ待ちをしていると、そこに現れたのが彼です。
彼の第一印象は、茶髪がサラサラでスリム、ホストのような紫色のスーツを着ていてボタンは第3くらいまでがバッと開いていました。
話し方も独特というか、顎を引いたまま少し上目使いで二重かそうでないかの目を何度も二重に強調させながら話しかけてきました。
いわゆるナルシストです。
本当に今思えば彼は笑えるくらいその時点で変な人なんですが、高校生の私からすればなんて大人でカッコいいんだと思ってしまったんです。
いつものノリで「暇ならカラオケ行こう?」「いいよー」と私たちは二つ返事でOKしたあとカラオケに行き、その後私は友達とは別行動でそのナルシストさんとドライブにいきました。たわいもない会話をしました。彼の仕事に私の学校の事やその時流行っていた曲やアイドルは誰が好きとか。
因みに彼の職業は某清掃会社の営業職でした。
一通り話をした後車を停めて、彼から付き合おうと言われました。私はOKしてその日から2人は恋人同士となったんです。
当時はポケベルが連絡手段として主流だったので彼との連絡方法はポケベルで1日のうち何度も何度も公衆電話へダッシュしていました。
初めてあってから3日ほどでまた会おうという事になり、待ち合わせをしてドライブへ出かけました。
始めて会った時にはそれほど気にならなかった彼の言葉遣いや仕草がなぜか気になるようになってきました。
「○○ってかっこいいよね」と私が同調を求めると「う~ん、でもあいつってさぁ・・・」や「今度ジェットコースターに乗りに行こう」と誘えば「髪が乱れるから俺はちょっと」など。そして話すときには必ず手でジェスチャーしながら話すんです。しかも小指が立っているんです。
車を運転中も斜めに座りポーズを決めながら運転します。ルームミラーは1分に何回見てんの?と突っ込みたくなるほど見てました。
サラサラの髪も何回もかき上げます。
なんだか変だなとは思いましたが、とりあえずはデートを楽しむことにしました。
その日の帰り、彼は自分の映った写真を私にくれました。離れている間はこれを見てねと。
かなりの勝負写真だったと思います。
それはそれで嬉しかったので定期入れに入れて友達に自慢したりもしました。
次に彼と会ったのはまた3日後くらいでした。
前と同じで内容の薄いお互いにかみ合わない会話をしながらのドライブです。
ただ、かみ合わないと思っていたのは私だけではなく彼もでした。
車を停めて話し合い、自分たちは合わないから別れたほうがいいと思うという結果に至りました。
たかだか1週間で別れてしまうなんて最短記録でしたが、それは別に良かったんです。お互い納得したので「じゃあ送っていくよ」となりました。
送ってもらって「短い間だったけどありがとう」とお礼を言って車から降りようとすると彼が一言「写真返してくれる?また使うし」と言いました。
また使うし?何によ?と突っ込みどころ満載でしたがきちんとお返しさせて頂きました。
ナルシストくんのお話でした。
中居 賢匠
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