友達の話なのですが、運命の出会いと言っていいのでは?という恋愛体験のお話です。
趣味をきっかけに仲良くなった私の友人なのですが、年齢は30歳。そろそろ結婚もしたいなぁとつぶやく事も多くなっていました。
相手がいないわけではありません。7年付き合っているという彼氏も居ます。
ですが、結婚にふみこめないのは、相手の職が安定しない事。
将来に不安を感じる相手との結婚は躊躇するのは納得です。
7年もお付き合いしているまるで家族のように感じてしまい、ときめきなどという感情はありません。
では別れて新しい人を探せばいいのでは?と思いますが、友人の職場は歯科。
歯科衛生士をしていますが、女の職場の為、出会いはありません。
今お付き合いしている彼氏との今後についてばかり悩んでいたようです。
そんなある日、治療に訪れたとある男性へ、歯科衛生士として仕事を終えた際、その男性が「ありがとうございました!」ととても爽やかな笑顔でお礼を言ってきたそうです。
何故かその男性の爽やかな笑顔とお礼に、嬉しくなったとの友人。
一週間後、再度歯の治療に訪れた男性の歯の仕上げのお掃除にまた友人が担当しました。
終わったあと、男性が友人に大急ぎでペンで走り書きしたメモを渡してきたようなのです。
中身は治療のお礼の言葉と、「優しいまなざしと、丁寧な仕事ぶりに一目ぼれしました」というような内容だったそうです。
本来なら不審に感じたり、もう関わらないでおこうと感じる方が多いかと思うのですが、その男性に好感を抱いていた友人はメールの交換をし、お話をする仲になったようです。
その後、どうなったかというと、なんとその患者の男性と数年後無事に結婚したそうなのです。
7年お付き合いした彼氏とは、別れる際なかなか苦労したようですが、無事に関係を清算し、両家家族にも喜ばれゴールイン。
親族のみを招いてのハワイでの挙式だった為、写真を見せてもらっただけですが、爽やかな笑顔で、優しさがにじみ出るようなご主人でした。
もしも治療する歯科を別の場所にしていたら、数人いる歯科衛生士の中で担当したのが友人じゃなかったら、諦めて7年お付き合いして愛よりも情で結婚してしまっていたら、今の素敵な二人を見る事はできなかったのだなぁと、まさに「運命だな」と感じた私なのでした。
たとへ二人が出会うチャンスがあったとしても、実際に恋愛に発展するかどうかは二人の一歩踏み出す勇気しだいだと思います。出会い方は人それぞれ、何がきっかけになるかはわかりません。
ですので、出会いが無いと嘆くのではなく、例えば趣味の幅を広げてみたり、何かのイベントに足を運んでみたりと、きっかけを作る努力も必要なのだなと思います。
今回は友人にとって急に訪れた「運命の出会い」ですが、相手の男性にとっては一歩踏み出した勇気ある行動の結果なのでしょう。
さて、未だにそんな出会いを探している私ですが、私も友人夫婦を理想に一歩踏み出してみようかなと思います。
中居 賢匠
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