癖が強かった彼氏や彼女の体験談

彼氏に嘘つかれた!?実は酔うと虚言癖のある人でした!今は夫になった経験談!

今から10年近く前のことですが、フェリー会社に就職して船内乗務員として働いていました。

当時はフェリー勤務って1ヶ月のうち半月ほどびっちり働いて、そのあとまとめて休みを取るみたいなちょっと特殊なシフト体制だったんです。
だから船に乗っている期間は従業員同じメンバーでずっと一緒にいるので、男女ともにとても仲が良かったです。

従業員達の年齢も近かったので社内恋愛も多かったですしね。
そういう私も船内にあるレストランで船舶調理師として働いている男性と付き合っていました。

船内調理師って私達船内クルーと呼ばれている従業員とは職種が違うこともあり、同じ船にいながらにしてやっぱりちょっと違う雰囲気を漂わせているんです。

どこか職人さんなんですよね。
私は自分の身近にそういった職業の人がいなかったので、入社したての私は8歳年上の彼がすごく大人に見えて好きになってしまったんです。

やさしく穏やかでみんなから慕われて人望も厚い人でした。
当時、彼がフリーだと聞いていたので結構積極的にアプローチしましたよ。

その甲斐あって半年後くらいには彼と付き合うことができたんです。
シフトが違うと1ヶ月まるまる会えない時もありましたが、一緒にいる時は本当に楽しかったです。

ただ彼ってお酒が入るとちょっと変な癖があったんです。
彼とすれ違いのシフトで勤務した時のことです。

男性クルーの先輩から「この前彼氏と飲んだ時、お前殺されてたぞ」と言われて、多分その飲み会の場にいたであろう数名がどっと笑ったんです。

私は?状態で「なんの話ですか?」と聞いたんですが、みんな笑うばかりで教えてはくれませんでした。

気になって後で違う先輩に聞いたのですが、「そのうち分かるって」と笑ってスルーされてしまいました。

でも何となく険悪そうな内容の雰囲気ではなさそうだったので、仕事の忙しさもあり気にはなりましたがそのまま追及せずに終わりました。

仕事を終え船から降りた日、彼も呼び出して飲もうということになりみんなで居酒屋に行きました。
楽しいお酒でいつもより飲みすぎたせいか、みんなかなり酔っていました。

私はお酒があまり体質には合わないこともあり、付き合いはしますが酔うまで飲みません。
だからひとり意識がしっかりしている状態でした。

すると彼が「実はさ、俺、今すごくツラいんだ」と語りだしました。

私「え?何かあったの?」
彼「彼女がさ、ちょっと病気でさ」

私「え?え?、私?私元気だよ、全然病気じゃないよ」
彼「本当はもう長くないんだ」(今にも泣きそう)

私「・・・」(誰?彼女って誰?私じゃないの?他にいたの?二股かけられてたの私?)
彼「俺には何もしてやれない、くそっ!どうしてなんだよ!どうして・・・」(本当に泣き出した)

私「???」(多分固まっていたと思う)

先輩A「そうか、そうか、そりゃつらいな、つらいよな」
先輩B「でもお前がしっかり支えてやらなきゃ」

私(やっぱり私二股かけられてたんだ・・・)

先輩C「お前気にすんなよ、あいつ酔ったらいっつもああなんだから、ハハハハハハ」

私「へっ?」

その時はじめて知ったのですが、彼ってあるラインを超えて酔っ払うと創作話をはじめる癖があるそうなんです、昔からずっと。

しかもその内容がいつも彼の大切な人が病気で余命いくばもなかったり、もしくはすでに死んでいる体の内容なんですと。

それって俗に言う「虚言癖」ってヤツじゃないんでしょうか?

でも、同僚達は彼のそういった癖をみんな知っているので、それに合わせてあげているんだそうです。

で、翌日「お前また彼女のこと殺してたぞ」とか言って彼も含めてみんなで「アハハ」と笑い合って終わりなんだそうです。

お酒の席とはいえ、大の大人があんな嘘ついてどうなの?と思いますが、そのあたりみんな実に寛大というか何というか・・・。

そのあたり「お前間違ってるぞ」と突っ込む人はいないようでした。

普通いくらお酒の席だといっても、そんな馬鹿みたいな作り話していたら敬遠されるというか嫌われますよね?

でも、彼の場合全くそんなことはなくて、ずっと変わらずみんなから慕われていたんです。

彼の人徳といえば人徳なんでしょうか?

確かに彼が人の悪口を言う姿なんか見たこともありませんし、年齢、階級に限らず誰に対しても親切で自分の自慢もしない。

困っている人がいれば助けるのは当然と行動し、またそれに対しての見返りなんて微塵も求めない。

実にできすぎ君の彼にこんな一面があるとは本当に驚きました。

これが彼のストレス解消法だとしたら、ちょっとくらい病気にされたり死んだりするのは我慢してあげるべきなのかな、私の思いも変わっていきました。

そんな彼とは付き合って5年後にめでたく結婚。

彼が飲み会に出かける時には「間違っても私と子供、病気にしたり死んだことにしないでね」と念を押して送り出しています。

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中居 賢匠

恋愛トレーナー。恋愛心理学と実体験を元に、恋愛や婚活で悩んでいる方に日々アドバイスやサポートを行っている。「ぼっち」をなくすをコンセプトに一人ひとりに寄り添った恋愛アドバイスを提供中。随時、恋愛相談も受付中!詳しい自己紹介ページも見てください。(恋愛相談フォームあり) ⇒詳しい自己紹介ページはこちら

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