私の職場には、モテないであろう女性がいます。
彼女(以下、Aさんとします)は、年齢36歳で独身の女性です。
元々勤めていた会社を、海外留学へ行くために退職し、留学後に私の勤める会社へ就職しました。
異業界からの転職なので、年齢は私より上なものの、業務歴も社歴も私の方が長いので、いわゆる「年上の後輩」ができたわけです。
とにかくAさんは自意識の塊。
他人の話は一切聞かずに、とにかく自分の話をしたくてしょうがない女性です。
職場の男性が話をしていても、当たり前のように遮って自分の自慢話にすり替えます。
彼らの目の前で、自身の醜く膨れ上がった頬の肉に手を添えながら、「本当にイケメンのいる会社で働きたい。イケメンがいい。」と毎日嘆きます。
おそらく多くの人は、その光景を[痛々しい]以外の言葉では表現できなかったように思います。
彼女は、二言目には「イケメンを紹介してほしい」と言ってきます。
顔以外でどんな人がタイプなのかと尋ねると、「芸術系の才能があり、普通の会社員以上に稼いでいるハーフ」という始末。
「Aさんは、芸術的で前衛的な顔ですもんね。ピカソみたいですもん。顔。」
と言いそうになる反社会的な私を飲み込んで、「いるといいですね」とつぶやく日常に、彼女のモテている可能性は見い出せませんでした。
あれは忘れもしない2018年11月の仏滅の日、彼女にランチに誘われた私は、自身の聴力を疑う発言を耳にします。
Aさん「私、彼氏できたんですよ」
私「たしかに今日はいい天気ですね」
Aさん「こんなに晴れた日は彼氏とピクニックデートがしたい」
私「ハンバーグ美味しそうですね」
Aさん「彼、お肉好きなの」
「それどこのボランティア団体の方ですか?」と言いそうになる反社会的な私を飲み込んで、
どんな話題も彼氏ネタで打ち返してくるAさんに「彼氏できたんですか?」と聞き返します。
聞くところによると、どうしても彼氏が欲しくて、マッチングアプリ4つ、結婚相談所に2箇所、相席居酒屋に週2回通っていたものの成果が出ず
婚活にもお金がかかるため、スカイプで英会話の先生をする副業を始め、そのときに生徒として出会った13歳年下の青年とお付き合いした、というわけです。
私は動揺して淫行罪に抵触しないかと訪ねそうになってしまいましたが、彼女の真っ直ぐな恋する顔になぜだか不思議と「よかった」と思いました。
彼と付き合って、彼女は変わりました。
人の話を聞くようになり、アドバイスを求めるようになりました。
なにより、可愛くなりましたし、仕事も楽しそうにするようになりました。
そんなときにふと、恋とはいつもと違う行動をしたときにふってくるものなのでは、という仮説が思い浮かびました。
・いつもと違う道を通る
・いつもと違うメイクをしてみる
・やったことのないことをしてみる
・自分から話しかけてみる
・自分から話しかけないでみる
いつもの行動パターンでうまくいかないのなら、いつもと違うことをしてみるのです。
私も、今のパートナーとの出会いがそうでしたから。
いつもと違うあなたに、運命の恋がありますように。
中居 賢匠
最新記事 by 中居 賢匠 (全て見る)
- バツイチだけど結婚したい!バツイチの人の再婚率が高いこと知ってましたか? - 2023年5月21日
- 40代で結婚に焦りや不安を感じている女性に伝えたいこと!諦める必要ない理由と根拠 - 2023年5月13日
- 【アラフォー40代女性に告ぐ】彼氏がいないけれど、結婚を目指してあなたが行うべきこと! - 2023年5月4日