私は5年間彼氏が出来ずにいました。
街コンや婚活パーティーに参加したりもしていたのですが、そういった出会いの場に参加してしまうと、なぜか上から目線の減点方式で男性を見てしまって、全く上手くいきませんでした。
ありとあらゆる恋愛テクニックの本や、婚活の類の本も読んでみたのですが、なかなか上手くいかず本当に私には魅力がないのかもしれないと落ち込んでいました。
一方で、私の友人は常に彼氏が途切れないモテモテタイプだったので、どうしたら彼氏ができるのか聞いてみると、そもそもなんで毎日アクセサリーをつけたり、お洒落なファッションで仕事に行かないの？通勤の電車に運命の王子様が乗っているかもしれないんだよ！と怒られてしまいました。
たしかに私は会社と家の往復だけなら、その辺にある服を適当に選んで、全くアクセサリーを着けずに、髪の毛もストレートのままで、出勤するのが当たり前になっていました。
このままではいけないと思い、次の日からきちんと髪を巻いてアクセサリーを着けて、お化粧も毎日合コンレベルまで気合いを入れ、会社に行くのにもとっておきのワンピースを選んで行くようになりました。
早起きしなくてはいけませんでしたが、どこに運命の人がいるかわからない！と思って毎日毎日頑張りました。
そして、私の会社には、とってもかっこよくて、みんなから好かれる上司がいたのですが、恥ずかしがり屋の性格もあって、話しかけることもできず、上司も会社ではプライベートな話はしないクールなタイプだったので、仲良くなることもできず、私なんて相手にされないだろうと思っていました。
ところがある日、残業で遅くなってしまって、クタクタになりながら会社から帰る時に電車に乗ると、そこには憧れていた上司の姿がありました。
私はあまりにビックリしすぎて、話しかけようかと迷いながらも心臓が飛び出そうでした。
でも、その日は自分の大好きなワンピースを着ていたこともあって、こんなラッキーな奇跡一生に一度しかない！と少し自信が出て、勇気を振り絞って、お疲れ様です、と上司に声をかけてみました。
すると、上司もすごくビックリしていましたが、笑顔で話してくれました。
そして、あろうことか、もしよかったら今度二人でご飯でもいかないかと誘ってくれたのです。
私の人生にこんなにも幸せなことがこの先起こるのだろうかと舞い上がってしまい、とにかく連絡先を聞かなくてはと思い、ぜひお願いします、連絡先教えてください！と自ら連絡先を聞いてしまいました。
そして後日本当に二人でお食事へ行くことができました。そこでぶりっ子したり、モテテクニックなどで自分を偽るのはやめようと思い、素直に上司へ憧れていたという胸の内を明かしました。
二人でお食事できて嬉しいですとストレートに思いを伝えると、恥ずかしいと言われましたが、後日上司が告白してくれて、お付き合いすることになり、5年ぶりに彼氏ができました。
付き合ったあとに知りましたが、ずっと気になっていたけど、ご飯に誘う勇気がなかったそうで、私がストレートにぶつかってきてくれたのが嬉しくて、告白しようと思えたそうです。
幸せの青い鳥が近くにいるのは事実だなぁと思いました。
中居 賢匠
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