私の学生時代の友人が大学のサークルに所属している時にその関係者が主催した合コンがきっかけとなって付き合った恋人はとても変わっていて、私ならば速攻でフッてしまうような性分の人でした。
彼はとにかくケチな人であり、デートは彼の1人暮らしの部屋だったそうです。
彼は大手企業の営業マンとして働いていて給料は比較的よかったようですが、部屋は築50年近い古いアパートであり鍵が古すぎて空き巣に遭ったこともあるくらいでした。
そして部屋に連れてくる割には室内の設備を使うととても怒ってしまい、トイレを使うのも気を遣ったようです。
友人がトイレを使った後は必ず使用したトイレットペーパーの長さをチェックしてくるということから、途中からは友人は自分で水に流せるティッシュペーパーを購入して彼の家に行くときは常に所持している状態でした。
食事に関しても外食は一切しないどころか友人の恋人は友人に手作りの弁当を自分の分も含めて持ってくるようにさせていました。弁当の内容も自分は一切お金を出さない割には味が薄いとか量が少ないとか言って不満を言っていて、友人は一体どんな弁当にしたら喜んでくれるのかと私に相談をもちかけてきたこともありました。
友人とその恋人は約5年交際していたそうですが、最終的には恋人の方が友人に対してお金がかかる女なので付き合いたくないと言われてフラれてしまったそうです。
私は友人が付き合った当初からそのようなケチな話を聞いていてすぐにでも別れた方がいいと言っていたのですが、友人は別れるのは嫌だと言って付き合い続けていました。
実は友人はその恋人と付き合うまでは彼氏が全くいなかった状態でした。それどころか好きな人ができて告白しては速攻でフラれるということの繰り返しだったということで初めて告白してくれた恋人のことを大切にしたかったと言っていました。なのでその恋人の異常なまでのケチっぷりも許せたようです。
ちなみにその友人は今から10年ほど前に年収が低いと自称していた製造業の男性と結婚して3人の子どもの母親になっていますが、当時その恋人と付き合っていた際のケチっぷりが影響してしまったようでケチな行動がさく裂しています。
トイレはできるだけ自宅で使わず職場や出かけたスーパーや近所の公園のトイレを利用し、子どもたちには学校や保育園で帰る前に必ずトイレを済ませるように教育しています。
また買い物も元々値段の安いスーパーに自転車で夜8時以降に行き、値段が下がったものをたくさん購入しているそうです。
それだけならば問題ないと思うのですが、食品の値段が高いと思った場合にはその日は買わずにご飯と味噌汁だけで済ませることもあるそうです。
友人いわく栄養は子どもたちは給食で摂っているし大人は食べると太るので栄養は必要ないということで食品さえもそれほど買わないのだそうです。
おかげで子どもたちは皆がりがりに痩せていて周囲が虐待を疑って児童相談所の担当者が時々訪れるような状態になっているそうです。
友人が度ケチな男性と付き合ってしまったばかりに結婚した後も旦那さんや子どもたちに悪影響を及ぼしていると思うととても残念なことに思います。
中居 賢匠
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